実は無きと 天に告げるや 枯れ芙蓉
日々に咲き 日々に散りしか 枯れ芙蓉
山間(やまあい)に 一季節(ひととき)燃えて 枯れ芙蓉
枯れ芙蓉 乾いた音を 立てて揺れ
我も亦 そなたと同じ 枯れ芙蓉
身繕う 時を惜しみて 芙蓉散り (夏の句です)
日々に咲き 日々に散りしか 枯れ芙蓉
山間(やまあい)に 一季節(ひととき)燃えて 枯れ芙蓉
枯れ芙蓉 乾いた音を 立てて揺れ
我も亦 そなたと同じ 枯れ芙蓉
身繕う 時を惜しみて 芙蓉散り (夏の句です)
2013.11.28 / Top↑
意地を張りゃ 老いぼれ内に 隙間風
山の夜は 贅を尽くして 冬銀河
冬銀河 この世の贅を 独り占め
頑なに 眺むる明日の 冬ざれて
咎めるも 我は我ぞや 大西風(おおにし)よ
山の夜は 贅を尽くして 冬銀河
冬銀河 この世の贅を 独り占め
頑なに 眺むる明日の 冬ざれて
咎めるも 我は我ぞや 大西風(おおにし)よ
2013.11.26 / Top↑
木枯らしも 騒ぎ疲れて 冬日和
カボチャ在り 冬至に食うと 諭されて
マタタビを 引こずり歩きゃ 猫集い
※
引こずる→引きずる。 私の所の方言です。
きつね火の 正体見たり 木立月
夜道行 木枯らし眠る 森眠る
カボチャ在り 冬至に食うと 諭されて
マタタビを 引こずり歩きゃ 猫集い
※
引こずる→引きずる。 私の所の方言です。
きつね火の 正体見たり 木立月
夜道行 木枯らし眠る 森眠る
2013.11.24 / Top↑
季節(とき)違(たが)う 蝶の為かや 帰り花
廃村に 茶の花だけの 月上る
人の無き 古(いにしえ)村を 月照らし
其処かしこ 枯れ木賑わう 廃れ村
廃村や 我をもてなす 寒イチゴ
廃村に 茶の花だけの 月上る
人の無き 古(いにしえ)村を 月照らし
其処かしこ 枯れ木賑わう 廃れ村
廃村や 我をもてなす 寒イチゴ
2013.11.18 / Top↑
シシたちよ
平和の時は後僅か
やがて
兵隊真似た男らが
動くモノらを殺めるぞ
ついでの餅でお仲間も
ズドンと撃って大騒ぎ
げに
恐ろしき冬の山
我が楽しみを奪い取り
戦争ごっこに明け暮れる
平和の時は後僅か
やがて
兵隊真似た男らが
動くモノらを殺めるぞ
ついでの餅でお仲間も
ズドンと撃って大騒ぎ
げに
恐ろしき冬の山
我が楽しみを奪い取り
戦争ごっこに明け暮れる
2013.11.14 / Top↑
木枯らし騒ぐこんな夜は
心細さに温もり探し
あばら家軋むこんな夜は
昔の恋らも咽び泣く
木立暴るるこんな夜は
己を責めて寝も出来ず
闇も凍て付くこんな夜は
この身を戸外に晒そうじゃないか
心細さに温もり探し
あばら家軋むこんな夜は
昔の恋らも咽び泣く
木立暴るるこんな夜は
己を責めて寝も出来ず
闇も凍て付くこんな夜は
この身を戸外に晒そうじゃないか
2013.11.11 / Top↑
本性を 露わにするや 蔦の恋
好くとても 斯程(かほど)縛るか 蔦の性
恋うひとを 縛って枯らす 蔦の性
蔦の葉よ 恥じらい居たは つい昨日
言の葉に 酔えば縛られ 蔦の恋
好くとても 斯程(かほど)縛るか 蔦の性
恋うひとを 縛って枯らす 蔦の性
蔦の葉よ 恥じらい居たは つい昨日
言の葉に 酔えば縛られ 蔦の恋
2013.11.06 / Top↑
郁子(むべ)喰えば 顎の疲れて 山の道
※
郁子の実は甘いのですけど、種と果肉の分離を口の中でしなければなりません。
山歩きでの足の疲れよりも、郁子のせいでの顎の疲れの方が大変です。笑
山椒の 実を採る我の 手ぞ哀れ
ナラ林 横目に謳う 竹の春
しじま夜は 木の実一つ 落ちる待ち
静けさや 霧に包(くる)まれ 里眠る
他国者(よそもの)に 負けじと熟れて カズラナシ
※
キウイの日本版のような山の果実です。
サルナシの近縁種だと思いますけど、サルナシは青白くてこちらは茶色です。
形はキウイと同じですけど毛は無く、有る程度塾すとズボンなどで汚れを擦って食べたものです。
完熟になると種子交じりの果肉は半液状に成りますので、木の枝などで開けた穴から絞り出して食べる事も出来ます。
カズラナシの種はゴマ粒くらいの大きさですから種ごと食べます。
※
郁子の実は甘いのですけど、種と果肉の分離を口の中でしなければなりません。
山歩きでの足の疲れよりも、郁子のせいでの顎の疲れの方が大変です。笑
山椒の 実を採る我の 手ぞ哀れ
ナラ林 横目に謳う 竹の春
しじま夜は 木の実一つ 落ちる待ち
静けさや 霧に包(くる)まれ 里眠る
他国者(よそもの)に 負けじと熟れて カズラナシ
※
キウイの日本版のような山の果実です。
サルナシの近縁種だと思いますけど、サルナシは青白くてこちらは茶色です。
形はキウイと同じですけど毛は無く、有る程度塾すとズボンなどで汚れを擦って食べたものです。
完熟になると種子交じりの果肉は半液状に成りますので、木の枝などで開けた穴から絞り出して食べる事も出来ます。
カズラナシの種はゴマ粒くらいの大きさですから種ごと食べます。
2013.11.03 / Top↑
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